学校だより

校長 冨岡尚生

昔、マレーシアに東京の中学生の海外派遣団を引率した時、生徒とともに驚いたことがありました。クアラの生徒たちは、教科書の全てのページをノートに必死に写し取っていました。理由は、教科書は生徒たちのものではなく、きれいに使い、学年の終わりに学校に返さなければならないからだそうです。一教科だけではなく、全ての教科を行っていました。

先進国の中でも、教科書は無償貸与としている国が多く、中には初等教育でも有償としている国があるくらいです。日本では、海外子女教育の推進を図るため、国は昭和42年度から小・中学校用教科書を購入して、世界各地に所在する大使館等の在外公館に送付し、日本人学校・補習授業校の児童生徒をはじめ広く海外に在留する児童生徒に無償で給与しています。教科書は前期用、後期用の2回に分けて在外公館に送付され、対象者に給与されます。前回配布した2020年度前期用の総計は80万5106冊に上ったそうです。

今週はタッパー校で、日本から届いた後期教科書の配布を行いました。皆さん、受け取られていただけたでしょうか。配布の準備を総領事館の方、事務局の方、先生方で手分けして行いました。

このようにカナダにいても、真新しい教科書が無料で配布される補習授業校の子供たちは幸せであると考えます。校長として望むことは、こうした当たり前のことを、子供たちが価値あるものととらえ、ぼろぼろになるほど使い込み勉強に励んでくれればと思います。

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