学校だより

冨岡 尚生

日本語には自然や季節に関する語彙が多いです。

雨なら「春雨」「梅雨」「夕立」「氷雨」など、一説には雨の呼び名だけで400語以上あるとも言われています。

それは雨の降り方ばかりでなく、まわりの情景まで連想させるもので、とても情緒的です。

また、「入道雲」といえば夏。「鶯」といえば春の季語というように、和歌や俳句には季語があり、手紙は時候の挨拶から始まります。

生活の中で季節感を大切にする心が、日本語の文化的背景になっていることが分かります。

他にも、日本語には外国語であまりみられない特徴があります。

例えば、「しとしと」「ぶるぶる」「きらきら」といった擬音語や擬態語。

擬音語とは、物音や動物の鳴き声など、人間の発声器官以外のものから出た音を人間の音声で模倣したもの。

擬態語は物事の状態や心の動きを表す言葉の事です。

これらの語彙が豊富であることが、日本語の大きな特徴の一つです。

日本語を使っている人々にとっては、体にしみついたといっても良いほど、ごく普通の表現だと思います。

このオノマトペ(onomatopoeia)と言われるこれらの言葉は、教科書にもたくさん登場します。

小学校の国語の教科書を読みながら、ある歌詞を口ずさみました。

「どんぐりころころ どんぶりこ」。

もし「ころころ」が「ごろごろ」だったらどうだろう。

「のろのろ」だったらどうだろう。

バンクーバーの子どもたちは、どんな反応を表してくれるのだろう。

言葉は思考や創造を促します。

楽しい言語活動をご家庭でも行ってみてください。

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