学校だより

校長

下記は、ある新聞に投稿された記事です。

 「『キーカラカラ キーカラカラ キークルクル キークルクル』ふと気がつくと、やぶれしょうじの穴から、二つのくりくりした目玉がこちらをのぞいていました」

 小学1年生の教科書に出てくる「たぬきの糸車」のお話の一節だ。「キーカラカラ キークルクル」のところがなんともかわいらしい。今日も次女が一生懸命に宿題の音読をしている。このお話を聞くのも、長男、長女、次女と3度目だ。

 長男が1年生の時は、次女が赤ちゃんだったので、オムツを替えたり、おっぱいをあげたりで、落ち着いて音読を聞いてあげることができなかった。心の中で、いつもごめんね、と謝っていた。

 長女の時は、次女も言葉を覚え、意味も分からずまねをするので、「もう、まねしないでよ」と姉妹でけんかをしながらの、それはにぎやかな音読だった。今度はやっと、しみじみと、ゆったりとした気持ちで聞くことができる。

 教科書にはすてきなお話がたくさんあって、中には「くじらぐも」「スイミー」など、自分が小学校の時に読んだなつかしいお話もある。今、5年生の長女が読んでいる「わらぐつの中の神様」も、心温まるお話だ。

 私にとって12年間も続く「小学校のお母さん」生活も折り返しを過ぎ、まだまだ先が長いなあと思うこともあるのだけれど、この音読を聞けるのもあと5年なのだと思うと、ちょっとさみしさも感じる。  東京都 主婦

先週、先々週と1年生が国語で勉強していた「たぬきの糸車」。小学部の子どもたちは、この物語をみんな音読したことと思います。

1年生後期の音読で重要なことは、2つです。「大きな声で」と「ゆっくりと」です。

1年生のまとめの物語です。相手に伝わらないような小さな音量ではなく、部屋の中にびんびんと響くような声で読んでほしいです。子どもらしい、澄んだ、歯切れよい、よく通る声で読んでほしいです。

子どもたちは上手な音読とは、「つっかえないで、すらすら、早口に読むことだ」と考える子もいるようです。早口読みは、文章内容を考えずに、文字を音声に単に変えるだけの音読になりがちです。

文章の意味内容の区切りで切って、場面の様子や人物の気持ちや筋道(論理)が音声にのっかるように工夫して、心をこめて、読むようにしていくと、「ゆっくり、たっぷり」と読むようになります。「ゆっくり、たっぷり」と読みだすと、自分の思い(イメージ)がふくらんで、そのふくらみがゆっくり、たっぷりとした音声になっていきます。自然と意味内容が音声にのっかるようになります。自分の思いをふくらませよう、それを音声にのせようと努力して、つっかえてしまうことはいくらあっても失敗ではありません。

オンライン授業では、音読の時間を多く取ることが出来ません。音読は、ご家庭にお願いすることが多いです。大きな声で、ゆっくりとした音読をぜひ聞いてあげてください。

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