学校だより

校長

卒業を控える時期になると、可愛い子には旅をさせよという諺を思い出します。

辞書で調べると、「大事な子どもだからこそ、手元に置いて甘やかすのではなく、旅をさせて厳しい経験を積ませるべきだという意味の諺。最近では、旅行をすることが昔ほど困難でなくなったこともあり、大切な子どもに自由に旅行に行かせてあげるべきだ、というような意味で用いられることも多いといわれる。」

諺も時代の流れによって、その使われ方も変化するようです。

この諺については、『可愛いわが子に旅させ親御 憂いも辛いも旅で知る。親は子供に代わって人生を闘ってやることはできない。できるのは闘い方を教えることだけである。あとは自力で苦難を乗り越えてくれると信じ、旅立ちを見送るしかない。』と、新聞のコラムにも取り上げられていました。

一説によると、徳川家綱の時代、万治元年(1658)に当時の作家の浅井了意が「東海道名所記」に、いとおしき子には旅をさせよ。万事思いしるものは旅に勝る事なし。旅は人生の喜怒哀楽を味わえる良薬と記したものとあります。

江戸の旅は体の感覚を磨く旅でもあったそうです。道端の花を、匂いを愛で、地面の冷たさ、暖かさをワラジ越しに素足で確かめ、その土地、土地の名物を味わい、自然の恵みを通じて季節感を肌に感じ、せせらぎの音に疲れを癒し、旅人は旅を続けたそうです。

バンクーバー補習授業校を卒業していく皆さんは、これから何を発見し、何を磨いていくのでしょうか。皆さんには、たくさんのふれあいや人のすばらしさを味わってほしいです。皆さんの旅の前途に、天の恵みが多くあらんことを祈ります。

<span>%d</span>人のブロガーが「いいね」をつけました。