学校だより

校長

今から約2300年前の中国のお話です。

楚(そ)の国の国王の側近に、屈原(くつげん)という政治家がいました。詩人でもあった彼はその正義感と国を思う情は強く、人々の信望を集めていました。しかし、屈原は陰謀によって失脚し、国を追われてしまいます。故国の行く末に失望した屈原は、汨羅(べきら)という川に石を抱き、身を投げてしまったのです。

屈原が川に身を投じた知らせを耳にした人々は、四方八方から集まり船を出してその屍体を捜しましたが、水にそって流れ去ったのか、どうしても見つかりません。人々は太鼓を打ってその音で魚をおどし、さらに米を入れた竹筒を投げて、屈原の体を魚が食べないようにしました。しかしある時、屈原の霊があらわれ、川には龍が住んでおり投げ込んだ供物を食べてしまう。厄除けに米をせんだんの葉で包み、五色の糸で巻けば龍は食べないと告げました。

このようなエピソードから、毎年命日の5月5日は屈原の供養のために祭が行なわれるようになり、やがて中国全体に広がっていきました。国と人々に尽くした屈原は、死んだ後もいっそう人々に惜しまれ、多くの粽(ちまき)を川に投げ入れて国の安泰を祈願する風習に変わって行きます。これが粽の始まりだといわれます。また、へさきに龍の首飾りをつけた龍船が競争する行事、ドラゴンレースが生まれたそうです。

国内でもこの時期、多くの小学校で粽が給食の献立に上ります。家の近くの中国系スーパーでは「粽葉」が並べられていました。端午節は、春節、中秋節と並んで中華圏の三大伝統節句とされています。

街も桜色から若葉色に変わってきています。いよいよ、春本番になってきました。学校では、個人面談の準備を始めています。オンラインではありますが、面談の折にはお子様の様子を共有させていただければと思います。よろしくお願いいたします。

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