学校だより

校長

東京都の話で申し訳ありません。

最新のデータでは、東京都には何らかの原因で学校に行けない不登校児童生徒数は、小学校で5217人、中学校で10851人います。毎年増加傾向にあります。率にすると、小学校では約1%。中学校では約5%という数字になります。どこの学校にも不登校のお子さんはいます。

不登校の要因は、小学校では本人の「無気力・不安」が最も多く、次いで家庭の「親子の関わり方」、学校の「いじめを除く友人関係をめぐる問題」です。中学校では、本人の「無気力・不安」が最も多く、次いで学校の「いじめを除く友人関係をめぐる問題」、「学業の不振」が挙げられています。

不登校と合わせて問題になっているのが、「小1プロブレム」です。小学校1年生のクラスが学級崩壊になることは、もう珍しくありません。1年生が授業中、勝手に教室の中を立ち歩いたり、教室の外へ出て行ったりする。担任の指示通りに行動しない。私語が止まず、ざわざわしている。けんかやトラブルが日常的に起きている。教室が汚れている。原因は多岐に渡ります。児童に我慢する力が身に付いていない。基本的な生活・学習習慣が身に付いていない。担任に基本的な指導力が欠けている。家庭の教育力が低下しているなどです。

幼稚園や保育園では、ある程度園児が自由にやりたいことを決めて、そのやり方を考え出来るようになることを目指します。先生方は、とことん追求できるように見守ることに徹します。ところが、小学校では、決まったルールに則った学習や生活に慣らさせようとします。ここに、不適応が生まれてしまうことがあります。何らかの発達障害や困り感をもつ子どもは、強く反応してしまうことがあるようです。

そこで、小学校ではスタートカリキュラムというものが始まりました。5歳児の移行期と小学校入学後の児童に焦点を当てて、保育者・教師が互いの保育・教育の内容や、子どもたちの発達と学びを理解し合い、双方の指導に活かすことができるよう作成したものです。幼児期の終わりまでに育ってほしい姿と小学校生活を通して育ってほしい姿をむすび合わせ、学習を組みなおしていきます。少なくても幼、小1の2年間で学びの接続を行うことが必要だと思います。

本校の1年生は、ひらがなが読めて書ける。音読は語のまとまりで読める。数字を数えたり、書いたりできる。絵日記がかける。手を挙げて指名されてから答える。恥ずかしがらずに発表できる。これらは幼稚園から育ててきたものです。しっかりと身に付いているようです。幼小に限らず、どの学年間でも接続を大切にしています。理解された環境の中で、子どもたちを育てる。子どもたちは、身に付けた力を発揮できる。充実感や達成感が生まれれば、無気力や不安はかなり抑えられます。オンラインでも楽しい充実した授業を目指しています。

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