学校だより 7月17日

学校だより

校長

4月10日から始まりました1学期も18日で終わり夏休みに入ります。入学式も授業もオンラインでした。保護者の皆様には、たくさんのご支援ご協力をいただきました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

終業式をもちまして、帰国や転居のために6名の子供たちが退学します。今まで補習授業校で培った力を発揮して、日本国内や新天地での活躍を期待しています。ぜひ頑張ってください。

18日に、「あゆみ」を送付いたします。1学期がんばったこと、これからも頑張ってほしいことが書かれています。ご家庭でもお子様の頑張りに対して、たくさんほめてあげてください。また、次の目標を一緒につくってあげてください。

MLB、LAエンジェルスの大谷選手は自分自身の目標設定について、

「ハードルが高すぎると目標が見えなくなっちゃうし、

自分に届きそうで届いていない数字を目標にするのがベストなので」

と、闇雲に高い目標を掲げるのではなく、届きそうで届かない目標を掲げて、自分を奮い立たせる。着実に課題をクリアすることで、高い目標に到達するという哲学を語っていました。

この夏休み、小さなことでも結構です。子どもたちと一緒にいくつか目標をつくり、トライさせてください。きっと自信につながると思います。

夏休み中、日本に一時帰国される方もいらっしゃることと思います。東京の感染も増えています。どうか気を付けてご帰国ください。8月21日、子どもたちの元気な顔を画面で見られることを楽しみにしています。

1学期間、ありがとうございました。

夏休み期間、事務も8月17日まで休みになります。メール等の対応には、お時間をいただくことがあります。あらかじめご容赦ください。

学校だより 7月10日

学校だより

校長

「校長先生、子どもたちにおすすめの一冊を書いてください。」と、図書主任に頼まれ、毎年「おすすめの一冊」を紹介していました。ジュール・ヴェルヌが1888年に発表した少年向けの冒険小説「十五少年漂流記」、竹下文子さん著の10巻のシリーズ「黒ねこサンゴロウ」、筒井康隆のヤングアダルト向けSF小説「時をかける少女」。そして、「あらしのよるに」を紹介しました。「あらしのよるに」は木村裕一さんによる絵本で、当初第6作で一度は完結したのですが、第7作目が制作されシリーズの完結となりました。昔は、小学4年生の教科書に掲載されていました。

第1作目の「あらしのよるに」のあらすじをご紹介します。

【ある嵐の夜に、山小屋の中へと偶然非難してきたヤギとオオカミ。

雨のせいで鼻もきかず夜中なので相手の顔も見えないが

心細さから会話を始め、お互いが結構気の会う相手だと分かる。

『もしよかったら、今度お天気のいい日に一緒にお食事でもどうですか?』

『いいっすね!それじゃ明日の昼にでも!』

『でも、お互いの顔がわからなかったらどうしましょう・・・』

『じゃあ合言葉なんてどうすかね。オイラ、『嵐の夜に出会った者です』って言いやんすよ』

『ふふふ・・・『あらしのよるに』だけで十分ですよ』

そして嵐が通り過ぎ、それぞれ別々に別れました。】

「あらしのよるに」はオオカミとヤギという、相容れないはずの者同士の友情が描かれた物語で、オオカミのガブとヤギのメイは、嵐の夜、真っ暗な小屋の中で出会い、次第に意気投合して友達になっていきます。食うものと、食われるもの。外見、住む場所、何もかも違う。決して相容れない両者が、真っ暗な嵐の夜に出会い、種族の枠を超えて、深い友情で結ばれていきます。そのきっかけはお互いの思い込みを捨てること。まっしろな心で相手と向き合うことでした。

この「あらしのよるに」、中高生向きには結末の違う小説版が出ています。また、You tubeには俳優の高橋克典さんの読み聞かせがアップされています。

心に残る物語は、親から子へ、友達から友達へと受け継がれていきます。海外では、直接絵本を手に取り読むことはなかなか出来ませんが、巡り合った一冊は一生の宝物になります。そんな一冊、皆さんも持っていらっしゃると思います。夏休みを前に、ご家族で紹介し合ってみてはいかがでしょうか。

学校だより 7月3日

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校長

まず、幼稚部の保護者の皆様には教材をお渡しするために、30日、タッパー校近くのプリンス・エドワード・パークにお集まりいただきました。幼稚部のお子さんと会うことが出来、お子さんたちも仲良く遊べた様子でよかったです。お忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございました。

7月1日は「カナダデー」。皆さん、ゆっくりできましたでしょうか。カナダプレイス周辺には、赤い色のシャツを着たこの日を祝福する人が多く見られました。ここで、日本とカナダのつながりを、日本の出来事で考えてみたいと思います。

ウィキペディアによると、日本とカナダが最初に出会ったのは、カナダの冒険家ラナルド・マクドナルドが子供の頃、先住民族の親戚に自分たちのルーツは日本人だと教えられて信じ、日本にあこがれ日本行きを企て、1845年、ニューヨークで捕鯨船プリマス号の船員となり、1848年に北海道へたどり着いたときとされています。彼はその後取り調べを受け、長崎に送られました。彼が日本文化に関心をもち、聞き覚えた日本語を使うなど多少学問もあることを知った長崎奉行は、オランダ語の通訳者14名を彼につけて英語を学ばせることにした。それまでは直接的に英語を教える教師はいなかったので、彼が日本で最初の英語母語話者による英語教師になりました。マクドナルドは、日本人生徒がLとRの発音の区別に苦労していることを後に言及していました。彼は1849年4月、長崎に入港していたアメリカ船プレブル号に引き渡され、そのままアメリカに戻りました。

また、明治時代に日本に派遣されたカナダの使節団は、日本の教育制度の近代化に影響を与えました。その中のジョージ・コクラン、デイヴィッドソン・マクドナルドは東洋英和学校を創立しました。使節団は、西洋の伝統的な基本思想を教育分野に導入する過程で、効果的な役割を果たしていきました。

在バンクーバー日本国領事館が開設されたのは1889年ですから、その40年前から日本とカナダの結びつきが始まりました。いまから、173年前の出会い。7月1日といえば、ラナルド・マクドナルドが単身、ボートで利尻島に上陸した日とされています。マクドナルドさんと利尻島の島民はどんな会話をされたのでしょうか。

今年の「カナダデー」に際し、在バンクーバー日本国総領事館 公式YouTubeチャンネルに、羽鳥総領事からのカナダデーのメッセージがアップされています。ぜひ、ご覧ください。

学校だより 6月26日

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校長

小学部2年生は、野菜を育てています。その観察日記を見ることが出来ました。みんな、上手です。用紙いっぱいに野菜の成長の様子を描いていました。観察日記は国語の教科書でも「かんさつ名人になろう」を学習し、観察日記の指導するほど、重要な学習として位置付けられています。この活動では、植物を育てる活動を通して、それらの育つ場所、変化や成長の様子に関心をもって働きかけることができ、それらは生命をもっていることや成長していることに気付くとともに、生き物への親しみをもち大切にしようとすることがねらいです。

単に、見たことを記録するだけではなく、最後まで継続して観察すること、観察を通して、何かを感じること、植物の成長過程を知り、「なぜ花が咲かないのか」「どうすれば大きくなるのか」などを考察すること、他の植物と比較することが意図しているところです。子どもたちの観察日記には、茎に生えている産毛に気付いたり、葉の枚数を数えたり葉や茎の長さを測ったりして成長の様子を具体的に示していること。日光や水、肥料などの成長の条件を関連付けて書いていること。また、害虫対策も考察していることなど、一人一人の願いも加わり盛りだくさんの日記になっていました。

もしかしたらこの後枯れてしまうことがあるかもしれません。ウサギなどに芽や葉を食べられてしまうかもしれません。それでも、収穫まで頑張って育ててほしいと思います。おいしい野菜が食べられますように。

学校だより 6月19日

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校長

「じどう車くらべ」「どうぶつの赤ちゃん」「たんぽぽのちえ」「どうぶつ園のじゅうい」「こまを楽しむ」「すがたをかえる大豆」「ありの行列」「アップとルーズで伝える」「世界にほこる和紙」「ウナギのなぞを追って」これらは小学1年生から4年生までの国語の教科書に載っている説明文です。5年生、6年生になるとさらに増え、それぞれ5~6作品の学習をします。

小学1、2年生では、時間的な順序や事柄の順序などを考えながら、内容の大体を捉えることを目標にしています。3、4年生では、段落相互の関係に着目しながら、考えとそれを支える理由や事例との関係などについて捉えていきます。5,6年生では、事実と感想、意見などとの関係を押さえ、文章全体の構成を捉えて要旨を把握することへと発展します。

教科書で扱う説明的文章の多くは、「序論・本論・結論」という構成になっています。その構成を生かして、子どもたちに,説明的文章を3つのまとまりに分ける活動に取り組ませます。話し合いを通して,時間を表す言葉や,順序を表す言葉,接続語などに注目しながら説明的文章全体の構成を読み取らせるようにします。

しかし、学習が終わって、子どもたちが理解できたかどうかはなかなか把握できません。そこで私は、どの学年でも同じことを子どもたちに問いかけることをしました。まず、文の主語はどれか、そして指示語(こそあど言葉)の指し示すものは何かです。日本語の文章は、主語が隠れていたり、長かったりすることが多いです。文の成り立ちを知るためには、まずその文の主語・述語となる文節を見付けることが必要です。指示語は、普段の会話にもよく使われます。「ここ」「それ」「あの」「どのように」、これらの言葉の指し示すものを具体的に特定しなければ理解することはできません。

説明文の授業になると、「この文の主語はなんだ?」とか「このようにってどこからどこまで?」などとやたらしつこく質問する私の授業は、子どもたちにとって苦痛だったと思います。ただ、繰り返していると、何となく意図した読み方が出来るようになっていきました。国語の「読むこと」は、正しく豊かに読むことを目標にしています。日本語には日本語の文法があり、それらを理解し、それらを使ってしっかり自分の考えを表現できることを、学校として目指していきたいと思います。