学校だより 17号

授業を受けるということ

 授業は先生がします。授業は子供たちが受けます。これは昔の授業の姿です。今の授業は教室にいるみんなで作り上げていきます。そのためにグループでの学習やペアでの話し合いなどが取り入れられて,子どもたちが自分の意見を述べ,友達や先生の話を吸収して学びを進め深めていく授業が求められています。つまり受け身にならない学びが主流です。

受け身にならない学びを進めていくためのキーワードの一つに「尊敬」があります。先生が子供を尊敬する。子どもが先生を尊敬する。子供同士が尊敬しあう。なぜ,受け身にならない授業を作り出すキーワードが「尊敬」なのでしょうか?

先生が皆さんに伝えたいことを話しているときに,聞かない,おしゃべりをしている状況は先生を「尊敬」している状態とは言えません。また,子供たちが一生懸命考えているときや発表しているときに,話し続けたり,聴かなかったり,いい加減な評価をすることは子供たちを「尊敬」しているとは言えません。だから,教室にいるすべての人同士が「尊敬しあう」ことで授業が深まり子供たちの学力と先生の指導力が伸びていくと考えています。

教室の変更

 小学部の一つの学年だけが4階で授業をしています。4階は基本的に中学部・高等部の教室があり,小学部との授業時間や休憩時間の割り振りで不便な思いをさせてきました。この度事務室内にあった図書室をお隣の教室へ移動し,事務室が広くなったことを受けて,これまで311教室4年生に310教室へ移動してもらい,311教室へ5年生に4階から移動してもらうことにいたしました。4年生に移動してもらうのは机といすの数の関係です。突然の事ですがどうぞご理解ください。よろしくお願いいたします。

子どもたちに伝えてください 2

子供たちに伝えて欲しいことがあります。それは,気持ちや出来事の伝え方(話し方)です。自分の思いを伝える時のポイント。出来事を説明する時のポイント。今までお家ではどのように教えてこられましたか。自然に身につくことではありませんので,それぞれのご家庭で苦労されていることの一つだと思います。私は結論先行で話しなさいと言ってきました。廊下ですれ違った時に教えてください。

首都圏学校説明会

 7月7日にお伝えしていました,首都圏3校の学校説明会が9月8日に予定通り実施されます。会場を309教室変更させていただきます。どうぞご参加ください。

課外授業のお知らせ

9月8日(土)の課外授業は,図工(高学年)です。 忘れ物が無いようにしましょう。

「立ち上がった絵の世界」 教科書3・4年上 P16~17

持参物:ペン,色ペン,色鉛筆,クレヨン,はさみ,のり,テープ 3・4年生上の教科書

学校だより 8号

学校だよりにはふさわしくないと思いますが・・・

 今日本で話題になっている「アメリカンフットボール」の事案で,ケガをさせた学生が記者会見をしていた姿をテレビで見ました。会見の全部を見たわけではありませんが,その後インターネットなどで会見での発言を記事で読みながら,この学生さんの気持ちを考え想像するといたたまれない気持ちになると共に指導者の言葉の持つ怖さを感じました。

私はこの学生さんのような優秀なプレイヤーではありませんでしたが,高校と大学で7年間朝練から始まり,授業時間以外はほとんど道場で過ごしていました。高校時代は先生の,大学時代は先輩のいう事は絶対で,「いいえ」「できません」は禁句でした。人通りの多い駅前で,先輩から「一曲歌って来い」と言われれば「はい」と言って従うような世界でした。

自分が3年生になったとき,こんな世界はおかしい,誰かがこの連鎖を止めなければ永遠に続くと思い,体育会本部や学生自治会本部へ働きかけをしました。4年生の春に体育会各部の主将や渉外担当者に集まってもらい,運動部の改革を求めました。でもこの話は40年以上も前のお話です。今この時代に同じようなことがまかり通っていると知って,驚きでいっぱいです。スポーツの強豪校と言われる学校では,未だにこんな悪しき慣習が残っているのかと思うと呆れるばかりです。

20歳の若者が,テレビで顔を出し,名前を出して記者会見に臨むためには,私が想像できないくらいの葛藤があったと思います,でもそれは本人だけではなく,彼の親御さんにとっても大きな葛藤であったことは想像に難くないことです。きっと親子で話し合ったと思います。自分の子供が全日本にも選ばれるような選手として活躍していた華やかな思い出と,謝罪会見の後から押し寄せてくるだろう世間からの波と我が子の将来を思ったとき,親御さんの不安と「なぜ,どうして,こんなことになってしまったのだろうか」という怒りにも似た感情が胸を締め付けていることは同じ親として共有できる感情です。この度の事で,この学生さんが「謝罪会見をしてよかったと思える」人生を歩んでもらいたいと願っています。

子供たちの心へ届く指導は,本を読んでも,人の話を聞いても,研修しても得られません。指導者自身が,子供たちを一人一人尊重し,一人一人へ愛情を注ぐことで初めて届くのです。大きな声や感情の高まりだけで話しても,子供たちには届きません。今一度子供たちへ指導をする立場の人間として普段の自分を振り返ってみます。

お知らせ 6月2日 9:30~ 神奈川県にある桐光学園の校長先生がご来校されます。

13:30~ 関西学院国際中・高等部の教育統括がご来校されます。

最新の受験情報などをお聞きできるチャンスかとも思います,310教室へお越しください。

学校だより7号

よい先生とは

 赴任して間もないころ(1年前)ある方から「よい先生とはどんな先生なのですか」と聞かれました。突然の問いかけだったので,その時どのようなことを言ったのか実はあまり覚えていませんが,「様々な視点があり一言では言えないですね」とお答えしたように記憶しています。

新学期が始まって一月半が過ぎました。児童生徒の皆さんにとって補習校の先生方は「よい先生ですか?」 167名の児童生徒の皆さんが「よい先生」に巡り合ってくれたら校長先生は嬉しいです。

私は教職につたとき「よい先生」になろうと誓いました。でも現実は甘くありませんでした。なかなか指示が通らず,授業が思うように進まない中でイライラすることが多くなりはじめ,小さなことで受け持ちの子供たちを叱る日々が続きました。このときイメージしていたよい先生が実は絵に描いた餅で,目の前の子供たちの事を考えていないと先輩の先生にかなり厳しく言われました。自分の描いていたイメージが「よい先生=子供に好かれる先生」という単純なものでしかないことを思い知りました。子供たちにとって自分はよい先生になりたいと思ったが。一体よい先生とはどんな先生の事なのだろうと,周りの先生方を見ながら考えたことは度々でした。

その時出した答えは経験の浅い20代の答えでした。それから5年経ち,10年経ち,管理職になっていく過程で,その都度自分の思い描く「よい先生」を探していたように思います。

皆さんの考えている「よい先生」と私が考えている「よい先生」とは違っていると思います。でも,皆さんが持っているであろう「よい先生」をイメージすることは私にとってはとても大切なことです。

補習校に来て2年目の今思っている「よい先生」とは,皆さんが学校へ来たいと思えるような気持にさせてくれる先生だと思っています。

皆さんにとって,補習校の先生方は皆さんを学校へ来たいと思わせてくれていますか?

今度聞かせてください。皆さんが学校へ来たいと思う理由は何ですか?

学校だより6号

子供たちの朝の表情(先週の父母会役員会でさせていただいたご挨拶を補足します)

 私は日本で校長として3校経験させていただきました。1校目は,瀬戸内海に浮かぶ島の学校でした,島の学校と聞くと小さな学校を想像されるでしょうが,ここは400人規模の小学校でした。観光と造船の島で,学校自体が島の景観の一部になっているようなモダンなつくりの学校でした。ここで2年間登校時間帯に箒をもって掃除をしながら子供たちを出迎えていました。学校のお隣が平山郁夫美術館で,きれいにしておかなければいけない雰囲気があったからです。

2校目は西中国山地の山の中の小中一貫校でした。3年間子供たちを校門で出迎えました。冬は-10度以下の日が続くような土地でしたが,歩道や前庭の雪かきをしながら出迎えていました。

3校目は,やっと家から通える学校に赴任しました。この小学校は若いころに教諭として勤めていたところです。交通量の多い地方道に面していたため,毎年児童が巻き込まれる交通事故が複数回あるところでした。大事に至ることはありませんでしたが,毎朝登校時刻が過ぎたらほっと安心する毎日でした。

子供たちの朝の表情は正直です。悩みがあったら分かります。でも,子供は悩みを隠そうとします。だから,眺めているだけではだめです。特に大好きなお家の人には心配をかけまいとして隠します。どの学校でも立ち始めてからしばらくたって,子供たちの表情が見えてきます。「おはようございます」と言ってくれる声でも子供たちの姿が見えるようになってきます。「悩んでいるな」と感じた子がいたら,すぐに担任に伝えます。必ず担任からは報告があがってきます。僕の取り越し苦労の事もたくさんありました。でもこのことがきっかけで子供の悩みをつかむこともありました。

みなさまのご家庭ではいかがですか,子供たちの朝の表情を見ていますか。見ているようで見ていないことはありませんか? 顔を眺めて,「おはよう」というだけでは子供が隠している何かを見つけ出すことはできません。しっかり見て,声をかけてみてください。そして,子供が何かで悩んでいる様子を感じたら,「大丈夫だよ」「一人で悩まなくていいよ」「一緒に悩もう」というメッセージを子供に伝えてください。

学校だより5号

白黒つける

「白黒つける」よく聞く言葉です。意味はご存知ですか? 「物事を明らかにすること」「勝負を行って勝ち負けをハッキリさせること」という意味があるようです。

私は学校ではあまりなじまない言葉の一つだと思っています。もちろん真理を追及する過程においては大切だと思いますが,学校での授業,学級での出来事,学校行事等では「白黒つける」ことよりも大切なことがあるような気がします。特に未完成の子供たちを指導していくときには,時にファジーな部分を残したり,「白黒つけた」結果より,過程を大切にしたりすることで得られることは多いと思います。

子供たちに正解だけで世界は動いていると教えることはできません。なぜなら世界中には様々な正解があるからです。立場や考え方の違いで正解は大きく変わってきます。私の常識は子供たちの常識ではないという事です。子供たちの当たり前は,私の当たり前ではないのです。世代も考え方も違うのですから。

だから学校には「白黒つける」という発想はなじまないと思うのです。保護者の方や先生方にも,このことは考えていただきたいと思っています。

気を付けることは,自分の考えを押し付けないことです。子供たちの考えを尊重することです。頭から否定してはいけないということです。もし子供たちの考えがおかしいと思ったら,考えを一度は受け入れて(なぜそのような考えに至ったかを想像する) それから時間をかけて順に諭していくことが大切です。子供たちの心を感じながら,心に届く言葉でゆっくり伝えていくことが大切だと思います。心に届く言葉は一人一人違います。激しい言葉,静かな言葉,温かな言葉等,お子様や自分のクラスの子供たちがどんな言葉で伝えれば心に通じるかをできるだけ早くつかむことが,ご家庭でも学校でも求められていると思います。

微笑みを添えて「心に届く言葉」を贈ってあげることができたら最高ですね。

参観日

幼稚部,小学校,高等部の参観・懇談がありました。幼稚部や低学年の子供たちは,保護者の方が来られるのをすごく楽しみにしています。年齢が上がるにしたがって,いつもの雰囲気と違う子供たちを見ることが多くなります。いつもは賑やかなクラスも参観日になると,静かに先生の方を向いて話を聞いている姿を見ると可愛いです。いつでも参観に来てください。

課外授業のお知らせ  5月12日(土) 書道

忘れ物をしないようにしましょう。もし忘れたら朝のうちに担任の先生に相談しましょう。