自主性を育てるために・・・

~「守 破 離」の考え方から~

 補習授業校において、限られた時間の中で日本語による学びを積み重ねていくためには、家庭での学習の積み重ねが欠かせません。

 特に小学部の段階では、子どもが自分から進んで学習に向かう力は、まだ育っている途中です。もちろん、子どもの自主性を尊重することは大切です。しかし、「自主性に任せる」ということと、「保護者が関わらない」ということは同じではありません。
 子どもがまだ学習習慣を身に付けている途中の段階では、保護者の皆様が学習の様子を見守り、声をかけ、必要に応じて一緒に確認することが大切です。宿題に取り組む時間を整えること、提出物を確認すること、丸付けを通してできているところやつまずいているところを把握することは、子ども自身が自分の学びを振り返り、次の学習につなげていくための大切な過程です。

 日本には「守破離」という考え方があります。
 はじめは基本をしっかりと学び、身に付ける「守」の段階があります。その土台があってこそ、自分なりに工夫する「破」、そして自立して学びを進める「離」へと向かうことができます。基礎や習慣が十分に身に付いていない段階で、いきなり子どもに任せきりにしてしまうことは、本当の意味での自立にはつながりにくいものです。
 本校が願うのは、保護者がいつまでも子どもの学習に手をかけ続けることではありません。むしろ、やがては子どもたちが自分で計画を立て、自分で学び、自分で責任をもって取り組めるようになることを願っています。そのためにこそ、子どもたちの幼い成長段階では、家庭での丁寧な関わりと伴走が必要です。

 補習授業校での学びは、現地校での学びに加えて取り組むものであり、決して容易なものではありません。だからこそ、本校に入学し、学び続けるにあたっては、学校と家庭が同じ方向を向き、子どもの学習を共に支えていくことが大切です。
 本校では、宿題や家庭学習を、学校と家庭をつなぐ大切な学びの一部と考えています。