自分の頭で考えるということ

 学習指導要領では子どもたちの望ましい学びの在り方として、「主体的・対話的で深い学び」が提唱されています。

 例えば、算数・数学の学習についは、解答の導き方を単に「覚える」というレベルの理解ではなく、「なぜそうなるのか」を追究し、自らの言葉で説明できるレベルまで深く学ばせることが重要です。


 写真は、5月18日(土)の6年生算数の授業の様子です。自らの考えたことを何とか伝えようとする姿、説明に真剣に聞き入る姿がたいへん印象的でした。

 さて、AIが私たちの生活に入り込んできている昨今、私たち自身が自分の頭で思考し判断する力はますます重要になってきているのではないでしょうか。AIの思考結果は迅速に提示されるものの、膨大な情報をどう処理してその結論に至ったのかということ、つまり思考の過程は人間にはわかりません。AIは、膨大な情報量を背景に偏りのないものをたくさん生み出すことが得意な一方、たくさんの中から優れたものを選ぶということは難しいのだそうです。

 これからの社会生活において、上手にAIを活用するためには、これまで以上に主体的に考え判断する力が求められます。日々の授業の中にも自分で考えさせ表現させる場を設定していきたいものです。